『泊原発とがん』
斉藤武一『泊原発とがん』(寿郎社ブックレット)
公益財団法人北海道健康づくり財団の公開している統計資料を分析するなどした本です。
「『北海道で一番がんで死亡する人が多い市町村』は<泊原発>のある『泊村』」(14p)といった分析結果の他、
癌(がん)死の多い結果の出た市町村と泊原発との風向き等の関係を分析しています。
コンパクトですが、道民にとっては目を背けてはならない指摘だと思います。
客観的な事実としてはどうなっているのかというのは、
見たくないとか、政治的に不都合とか、利害関係があるいう主観的な問題とは
関係ないものです。
『長崎年金二重課税事件―間違ごぅとっとは正さんといかんたい!』
長崎年金二重課税事件という最高裁まで行った税務訴訟事件があります。
年金払い特約付きの生命保険の被保険者だった夫が亡くなり、妻に支払われるようになった年金に課した所得税が問題になった事案です。
ここで問題になったのは、所得税の課されないみなし相続財産にその年金があたるのではないかという点です。
結論としては、この年金は所得税の課税対象にならない(納税者の勝訴)となりました(最高裁第三小法廷平成22年7月6日判決)。
争いとなったのは訴訟の段階で2万5600円の徴収分でした。
ただ、結果として国は、同様に課税されていた人に対して数十億円の還付をすることになりました。
事案や判決については、江崎鶴男『長崎年金二重課税事件―間違ごぅとっとは正さんといかんたい!』に詳しく書かれています。
事案の当初から関与していた税理士の著書です。
この税理士が本件の課税がおかしいと考えて、納税者を説得して最高裁まで争ったからこそ、国の違法な課税が正されたといえます。
(ただし、弁護士が関与していない第一審の訴訟手続は、民訴法や弁護士法から見て問題なしとはできません。)
弁護士法違反などの疑いはさておき、おかしいことはおかしいと声を上げ、筋を通そうという信念の大事さが伝わってくる著書であり事案です。
国あるいは地方自治体の言うままに税金を支払っている国民、また特に争おうとしない税理士が少なくない気がします。
納得いかないことに異議を述べなければ、社会も自分のありかたも変わらないでしょう。
がっちりマンデー1月13日放送回
テレビを持っていないので、がっちりマンデーは、TVerの配信で観ています。
なぜか1月20日放送回は、配信されていないようで観れていません。
毎年恒例の年末の株価予想がされている回のはずですけど、何か配信できない不都合があったのでしょうか(笑)
ニトリの似鳥会長の予想は、株価を低く予想して、だいたい当たっているようです。
さて、1月13日の回では、社長の選ぶ「私の一冊」という企画で、
似鳥会長の一冊が紹介されていました。
この渥美俊一さんというのは、似鳥会長のビジネスの師匠だそうです。
この放送回では、獺祭の旭酒造の桜井社長の「私の一冊」も紹介されていました。
桜井社長の紹介のところでは、桜井社長が酒造りの参考にしているボロボロになった日本醸造協会『清酒製造技術』も紹介されていました。酒造りの基本は変わらないということでしょうか。
私は、Amazonの記録だと、この本を10年前に購入しています。私にはハマらなくて、引越の際に処分してしまったようです。
何かの機会に読み直してみたいです。
『社員をサーフィンに行かせよう』
テレビの「がっちりマンデー」はよく観ます。
テレビを持ってないので、TVerで観てます。
番組のFBページによると、1月20日の回で日本交通の川鍋会長の”私の一冊”が紹介されなかったそうです。
川鍋会長の私の一冊は、
『社員をサーフィンに行かせよう―――パタゴニア経営のすべて』
(イヴォン・シュイナード)
とのことです。
Amazonの内容紹介だと、「美しく迫力あるアウトドア写真が満載! 」なので眺めるだけでも楽しそうです。