似鳥鶏『叙述トリック短編集』
「『叙述トリック』とは、小説の文章そのものの書き方で読者を騙すタイプのトリックです。」(8頁)
騙される快感というか、謎が解かされた時の脳への刺激が心地良いです。
内容については、読んでみてとしか言えません。
「喫煙者が吐く煙は主流煙であり、煙草の先端からうっすら出ているのが副流煙である」(77頁の注)というのは、嫌煙者ですけど、知りませんでした。
岩手の松栄堂のごま摺り団子(145頁)が食べたくなりました(笑)。
叙述トリックというと、以前に読んだ 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』も面白かった記憶です。映画化されたのはまだ観ていませんが。