つんどくっ!!

気になった本の備忘や読んだ本の紹介

似鳥鶏『叙述トリック短編集』

似鳥鶏『叙述トリック短編集』

 

「『叙述トリック』とは、小説の文章そのものの書き方で読者を騙すタイプのトリックです。」(8頁)

 

 騙される快感というか、謎が解かされた時の脳への刺激が心地良いです。

 内容については、読んでみてとしか言えません。

 

 

 「喫煙者が吐く煙は主流煙であり、煙草の先端からうっすら出ているのが副流煙である」(77頁の注)というのは、嫌煙者ですけど、知りませんでした。

 

 岩手の松栄堂のごま摺り団子(145頁)が食べたくなりました(笑)。

 

 

 

 叙述トリックというと、以前に読んだ 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』も面白かった記憶です。映画化されたのはまだ観ていませんが。

 

 

『こども六法』

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山崎聡一郎『こども六法』

【目次】
第1章 刑法
第2章 刑事訴訟法
第3章 少年法
第4章 民法
第5章 民事訴訟
第6章 日本国憲法
第7章 いじめ防止対策推進法
いじめで悩んでいるきみに

 

 いじめ・虐待で被害を受けている”子ども”のための法律の解説書です。

 条文をかなりかみ砕いて、載せています。

 親や教員が読んだ方が良いという意見もあるようです。

 

 

 

 

『これが「日本の民主主義」! 』『マンガでわかるこんなに危ない! ?消費増税』

 10月から消費税の増税がされる予定です。

 増税に伴い、8%に据え置かれるものについては「軽減税率」というおかしな名称が付けられています。

 

 消費税の増税のインチキについて、非常に分かりやすい解説があります。

 寝る前でも通勤途中でもご覧いただくのをお勧めします。

 

 

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 この動画で参考として上げられていたのが、

池上彰 『これが「日本の民主主義」! 』

です。

 私はあまり池上さんは信用していないのですけど、積ん読にしておきます。

 

 

 上の動画の後半です。↓

 

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 この動画で参考として上げられているのが、

消費増税反対botちゃん『マンガでわかるこんなに危ない! ?消費増税』

です。

 本屋で見かけましたところ、とても分かりやすそうでした。これも積ん読にします。

 

 

 上記動画は、中田さんはかなりの覚悟で公開したと思います。

 最後はギャグのようにまとめてはいますけど。

 

 

 

 私は、消費税増税に関して、次の記事を公開しています。こちらもご参考になれば幸いです。

軽減税率はやめさせよう

幼児教育無償化の真偽も見極め、自分と将来世代のため選挙に行くべき

 

 

 

〒0600003

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北海道コンテンツ法律事務所

弁護士 林 朋寛(札幌弁護士会所属)

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事務所所在地)

 

審査請求・行政訴訟

「被告」になったら

林の関与した書籍『事業承継法務のすべて』

 

 

雨宮処凛・山本太郎『僕にもできた! 国会議員』

雨宮処凛・山本太郎『僕にもできた! 国会議員』

 

 山本太郎氏の6年間の議員活動について書かれた本です。

 いくつかの対談も載っていますので、読みやすいです。

 

 タイトルに「僕にもできた」とありますけど、

中を読めば、余人のできる活動ではないですし、

議員になるのが目的だけの議員や家業で議席を継いだ程度の人などの

凡百の議員とは比較にならない独自性を感じます。

 

 

『須藤元気のいつでも・どこでも「筋トレ」ができる本』

須藤元気『須藤元気のいつでも・どこでも「筋トレ」ができる本』 (王様文庫)

 

 スーツ姿でオフィスで出来る筋トレの方法を解説している本です。

 写真付きの解説がわかりやすいです。

 

 私としては、タオルを使って背中や腕を鍛えるメニューが特に参考になりました。

 少しづつ鍛えていきたいです。

『まんがでゼロからわかる ブラック企業とのたたかい方』

佐々木亮・大久保修一・重松延寿『まんがでゼロからわかる ブラック企業とのたたかい方』

 

 引越業者のブラック企業に勤めた主人公の法的な戦いを解説した本です。

 ストーリー部分は漫画なので読みやすいです。

 法律家でない方々に分かりやすい本だと思います。

 現在の勤務状況で苦しんでいる人にとって参考になるでしょう。

 そのような方は、本を参考にした上で、お近くの弁護士に相談されたら良いです。

 (弁護士への相談は、労働組合に入ったりする必要はないです。)

 

 主人公の務める架空の会社名が「はたらきバチ引っ越しセンター」というのが、

実際の引越会社の事件を踏まえて秀逸なネーミングです。

 

 

 

 

 

岡口基一『裁判官は劣化しているのか』

岡口基一『裁判官は劣化しているのか』

 

 本の帯にはサブタイトルのように

「白ブリーフ判事の憂鬱」

とあります。

 書籍の本体に載せるには出版社(羽鳥書店)が躊躇したのでしょうか。

 

 表紙の岡口裁判官と思われる男性のイラストは、

首回りからはポロシャツを着ている風なのに、

下半身は白ブリーフをはいて上半身は裸のようにも見えるので、

ポロシャツの裾をブリーフの中に入れているのか気になるところです(笑)

 

 

 本書の問題意識としては、あとがきにあるように、

裁判官の選任・育成についての国民的議論のための裁判所内部からの情報発信

ということでしょう。

 裁判官の劣化としての問題は、若手裁判官のことが主眼にも見えますけど、

最高裁判所の裁判官・調査官の能力低下についての相当の危機感を感じます。

 

 本書の4章からなる内容のうち、第2章は民事訴訟のテクニカルな話なので、

法学部生や法律に関連する専門家の方以外は、第2章で挫折するよりも

飛ばして先に第3章に読み進んだ方が分かりやすいと思います。

 

『Q&A 弁護士業務広告の落とし穴』

深澤諭史『Q&A 弁護士業務広告の落とし穴』

 

 弁護士と弁護士事務所(ほうりつじむしょ)の広告担当者向けの書籍です。

 裏を返せば、法律事務所向けの広告やサイト作成を扱う事業者向けでもあります。

 

 弁護士広告には公益的価値がある、という本書の指摘からは、

広告の形でも、正しく有益な情報を国民に提供する専門家としての責任を認識させられます。

 

 

中前茂之『新幹線を新千歳空港に直結せよ! TPP危機を乗り越える開拓四世の北海道・真独立論』

中前茂之『新幹線を新千歳空港に直結せよ! TPP危機を乗り越える開拓四世の北海道・真独立論』

 

 6年前2013年・平成25年に出版された本です。

 積ん読のママでまだ最後まで読んでません。

 タイトルにあるように北海道新幹線を千歳空港に繋げることを主張しています。

 

 著者は、民主党衆議院議員候補者(出版当時)です。

 落選後しばらくして自民党議員秘書になったようで、現在のところはネットで検索してもよく分かりませんでした。

 

 著者の現状はともかく、千歳空港に新幹線を繋げる主張はアリだと思います。

 むしろ、わざわざ札幌駅周辺を開発してまで新幹線の駅を繋げることに一般の道民・札幌市民にとってどんな意義があるのかよく分かりません。

 千歳空港が日本の玄関口の一つになるような鉄道の政策があって良いと思います。

 

本間龍・南部義典『広告が憲法を殺す日 国民投票とプロパガンダCM』

本間龍・南部義典『広告が憲法を殺す日 国民投票とプロパガンダCM』 (集英社新書)

 

 対談形式で、日本国憲法の改正手続に関する法律(いわゆる国民投票法)の問題点を解説した新書です。

 国民投票の期日の14日前から国民投票の放送の規制がされる他は、広告についての内容や資金などの規制がされてない問題点を分かりやすく議論している本です。

 

 地方テレビ局(ローカル局)についての解説をしているところも漏れがない本だと考えます。

 

 

 

 憲法改正憲法96条)の投票がフェアにされる制度になっていない以上、

憲法改正の内容について議論する前に、国会は上記の問題点について国民投票法を改正すべきです。

 

 

澤田展人『ンブフルの丘』

澤田展人『ンブフルの丘』(北海道新聞社)

 

 著者の澤田先生は、私の高校1年生のときの現代社会の担当教諭で、高校2年生のときの担任でした。同じ高校の先輩でもあります。

 

 「ンブフルの丘」というのは、沖縄県竹富島にある丘のことだそうです。

 竹富島石垣島から船で10分くらいのところにある、水牛車に乗って島を回る観光が有名な島です。

 

 私は、那覇市で計10年(司法修習生で1年、弁護士で9年)住んでいて、その間に竹富島には何回か行っていますけど、「ンブフルの丘」は記憶が残ってませんでした。

 

 小説の内容は、竹富島ではなく小樽から始まっています。

 先ほど購入したので未読です。

 目次がないので、展開も分かりません。

 

 交通事故の加害者と児童虐待の被害者の二人の男性が主人公のようですけど、法律ものの作品ではなさそうです。

 

 「ンブフルの丘」のタイトルがどういう意味を持つのか、読むのが楽しみです。

 

 

 

 

『社長、辞めた社員から内容証明が届いています ── 「条文ゼロ」でわかる労働問題解決法』

山口県の島田直行弁護士の

『社長、辞めた社員から内容証明が届いています ── 「条文ゼロ」でわかる労働問題解決法』(プレジデント社)

は、中小企業の経営者にお勧めの本です。

 ライトノベルのタイトルのようにも若干感じる書名で、

労働トラブルがメインの本のようにも見えます。

 しかし、内容はそうではなくて、シンプルな組織論の重要なことを解説した本です。

 経営者や経営者になろうとする人、経営者にアドバイスをする立場の人(弁護士やその他の士業)には勉強になる本です。

 

 

 

上田秀人『傀儡に非ず』

上田秀人『傀儡に非ず』 (徳間時代小説文庫)

 

 荒木村重を主人公にした歴史小説ですけど、

最後の2頁で本能寺の変の謎解きをするために

荒木村重を利用した作品だと思います。

 その点で荒木村重は作者の傀儡でした。

 

塀内夏子『勝利の朝』

塀内夏子『勝利の朝』

 

 Kindle unlimtedに入っていたら無料で読めました。

 殺人事件の犯人と疑われた少年の冤罪事件を扱った作品です。

 

 作品中には、物語はフィクションで実在の人物・団体とは関係ありませんとあります。

 しかし、昭和63年に起きた「綾瀬母子殺人事件」がモデルのようです。

 

 犯人と見込みを立てた被疑者を真犯人に仕立てていく警察のやり方が分かります。

 

 冤罪でも警察は捜査の誤りを認めようとしないので、真犯人は野放しになります。

 そういうのも分かる描写もあります。

 

 漫画作品としてもスリリングで面白いです。

 

 

堤未果『日本が売られる』 (幻冬舎新書)

堤未果『日本が売られる』 (幻冬舎新書)

 

amzn.to

 

 

 正直なところ、読みかけで止まっています。

 わが国の資産や資源や国土やその他諸々が売り飛ばされていっている内容がしんどくなります。

 第3章では、国を売る動きに対して対抗する話が出ているようですけど、そこまで行っていません。

 

 

 明日(4月7日)の投票の北海道知事選の結果によっては、北海道の諸々を外資等に売るような知事になってしまうことを危惧しています。